1.はじめに
法改正により、省エネ基準適合義務対象がすべての建物に拡大されます。2025年以降からは「外皮性能基準」と「一次エネルギー消費量基準」共に、一定の基準を満たす必要があります。
今回は「一次エネルギー消費量(BEI)」と「木繊維断熱材ECOボードのメリット」についてご紹介します。
2.一次エネルギー消費量(BEI)とは
BEIとは、Bulding Energy Indexの略であり、実際に建てる建物の設計一次エネルギー消費量を、地域や建物用途、室使用条件などにより定められている基準一次エネルギー消費量で除した値で評価されます。
2025年以降の新築住宅の一次エネルギー消費量基準に適合となる最低水準は、BEI≦1.0となります。BEI値は小さければ小さいほど住宅の省エネ性能が高いといえます。
一次エネルギー消費量等級は以下となります。
3.木繊維断熱材 ECOボード採用のメリット
ECOボードは住宅先進国のドイツ製であり、100%間伐材で作られた断熱材。20年ほど前に日本にやって来ました。弊社のモデルハウスを体感して頂いた方々から優れた性能が認められ、多くの新築やアパートに採用されています。
充填用断熱材
壁用外張り断熱材
木繊維断熱材ECOボードは4面サネ加工のため、サネ部分を合わせるだけでしっかり高気密を実現することができます。これにより、室内の空気を逃さず、エアコンからのエネルギーなどを効率的に活用できます。
そして、ECOボードは断熱性だけではなく、蓄熱性も圧倒的に優れています。そのため、冷暖房のエネルギーを壁に蓄えることができ、家庭の光熱費の削減に役立ちます。
また、ECOボードを採用することにより、夏場は屋根裏まで涼しく、冬場は床まで暖かい環境を実現します。
4.施工実例
今年の2月に、屋根・壁・充填・床に木繊維断熱材ECOボードを施工したモデルハウスが完成しました。このモデルハウスは、冷暖房パネルを設置することにより、ECOボードだからこそ実現できる、「高い断熱性」と「快適性」を発揮しています。
冷暖房パネルの冷たいエネルギーはECOボードが使われている壁・屋根・床が蓄えてくれる為、ひんやりと心地良い洞窟のような空間となっています。そして、優れた蓄熱性により、エネルギーを最小限に抑えながら家全体を快適に保つことができます。
BEI値が0.4となっており、この数値は一次エネルギー消費6等級に求められている数値の半分となります。
エアコンを採用する際も、木繊維断熱材ECOボードのおかげで暑い夏場でも27度の設定で十分に快適な空間を実現できます。
12時間熱の侵入をくい止める
図書館と同じ静けさで穏やかな空間をつくる
5.まとめ
採用する断熱材や住宅設備によって、省エネ性と快適性が異なってきます。ECOボードは優れた断熱性と蓄熱性を持ち合わせていることにより、高い省エネを実現し、快適な空間を実現します。
GERMAN HOUSEでは、木繊維断熱材ECOボードをはじめとする、環境に配慮した自然素材をご提案しております。
オンライン相談会を随時実施しておりますので、ご興味のある建材店様や工務店様は、お気軽にお申し込みください。
オンライン相談会
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また、実際に建築中の現場やモデルハウスの見学会など、木繊維断熱材ECOボードをご体感いただけるイベントを随時実施しております。こちらもお気軽にご参加ください。